前回の投稿で紹介した、当スワンプランブラーの、『超硬タングステン合金シャフト(試作)』と、『競技用ブランキングスプール(試作)』の詳細です!
《開発ポイント》
◯競技用スプールとして専用開発
陸上への投てきで飛距離を競うスポーツキャスティング競技のために専用設計。
水に投げたら、たぶんスプールが割れるけど、最初から無視!実釣での使用はもちろん、湖などでの、水へ投げての練習も考慮せずに、開発しました。
◯フランジブランキングと軽量化
回転時の低慣性化と、フランジの剛性確保を考慮し、フランジの薄肉化とブランキングを実施した結果、4000番スプールでは7gまで軽量化を達成。
◯高バランス高精度設計
回転バランスを重視し、優勝された正岡哲哉さんによる実績あるブランキングパターンで、フランジ部を高精度ブランキング。フランジ両面とも、バリが無いところもご注目ください!
その結果、マグネットブレーキを最強にして投てきしても、ノイズがまったく発生しない超絶バランスだったとの報告をテスターさんからいただきました。よく分からないけどスゴイ事らしい。
◯ラインキャパシティの確保
フランジ間を限界まで拡大した結果、4000番スプール例で、3号ライン/240m以上のラインキャパシティを確保。
先日2種目で優勝された正岡さんの最長飛距離が221.91mだったので、まだ余裕ありそう(ブレーキプレートのドラム部がフランジに干渉するため、数ミリ削る必要あり)。
◯タングステンシャフトについて
ベアリング内径とフィットするようシャフト径を調整。投てきの際のスプール回転によって発生するシャフトたわみや、共振現象による飛距離ダウンを最大限防止。
《所見》
当メーカーのスプールによる、スポーツキャスティング競技での優勝は、昨年に続いて3度目でした。
去年は、当ブランドのライギョ用の、実釣用市販スプールである「スネイクゲームスプール5000番」で挑戦した豊田 宏さんが、第28回NSC選手権大会で優勝されてます。紹介記事はこちら
市販のスネイクゲームスプールが、そのまま、シビアな性能が求められる遠投競技でも優勝できて、すごく嬉しい出来事でした。
じゃあ、いっそのこと、釣りには使えないぐらいに、スカスカにチューンしたスプールを専用設計したらスゴイのでは?と言う発想から、4000〜6000番のスプールと、タングステンシャフトを試作し、豊田さんの紹介から、正岡さん他、数名のキャスターさんに試作品を使ってもらいながら開発をしていたのでした。正岡さんのおかげで、2種目、6種目で結果を出せて嬉しいです。
正岡さん本当におめでとうございました!
キャスターさんの希望を聞いてると、理論だけでなく、自分でスプールに穴を開けて効果を実証し、競技で結果を出してきた実績がある人たちだけに、説得力がスゴイ!
当ブランドとしても、実釣用スプールの新製品にもフィードバックできる発見もあり、超面白い開発でした。
と言うことで、紹介した『超硬タングステン合金シャフト』と、『競技用ブランキングスプール』の販売は、とりあえず4000番からスタート予定!
夏ぐらいには発表できそうですので、キャスターの皆さんお楽しみに!
その他、実釣用ズーナマゲームスプールの4000番と5000番の新商品2つもご期待ください!
今回はそんなところで。
皆さん良いキャスティングを〜🎣
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